明けましておめでとうございます。
こちらフロリダ南部では大晦日にプールで遊んでる人がいたし、この週末は気温が30度もあって全然気持ちが盛り上がりません。だんなさんはクリスマス当日と元旦だけがお休みで、ホリデーはダラダラと過ごしてしまいました。
さてホリデーの間三週間ほどお休みだった英語のクラスで、NYの年越しイベントについての面白い話を学んだので書き留めておきます。
年末にWalmartに買い物に行ったら花火が山積みだったので、みんな年越しに花火するの?とだんなさんに聞いたら、彼の地元(ペンシルバニア州ピッツバーグ近郊)は雪国なので花火はしないそうです。年越しはTVでNYタイムズ・スクエアのBall Dropを見る人が多いんじゃないかな。と。確かにタイムズ・スクエアを埋め尽くす人の映像はテレビで見たことがあるけど・・・Ball Dropって何???くす玉みたいな???
昔むかし、NYの人々は年越しはトリニティ教会へ行ったり、家族と静かに過ごしていました。タイムズ・スクエアは「ローンエーカー・スクエア」と呼ばれていました。1904年New York Times新聞社がローンエーカー1番地に社屋をオープンしたことを記念して、派手なことをしよう!と思いつき、大晦日にダイナマイトや花火を社屋の屋上からぶっ放したそうです。
ビルの屋上から火花の雨が降り、当然NY市警は年越しの火器の使用を禁止したため、他の方法を考えなければならなくなりました。そこで目についたのが同じNYにあるウェスタン・ユニオン・ビル(火事で消失)の時計塔の屋根に取り付けられた正午を知らせるtime ballでした。ワシントンDCにある国立観測所からの電信とともに玉が落下して正午を知らせるシステムを真似て、1907年の大晦日、直径1.5m、重さ350kg、100個の電球が取り付けられた玉を屋上に設置した旗竿に取り付け、深夜0時に落下させて新年を祝いました。
現在の玉は直径4m、重さ540kg、LEDライトはコンピューターで制御されており、年中タイムズ・スクエアで見ることができます。https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Times_Square_Ball-02.jpghttps://commons.wikimedia.org/wiki/File:Times_Square_Ball-02.jpg
アメリカ各地ではご当地名物を模した玉を落とすイベントをやっているところも多いみたいで、ここフロリダでは特産のオレンジやヨットのイカダのデザインの玉があるようです。
それから前出の花火と並んで、銃を空に向かってぶっ放すのも恒例だとか。
そしてこの新年、落下した銃弾に当たって怪我人が出ています。2007年にはうちの近くで死者が出たことも・・・
アメリカ(特に南部のfirearm friendlyな州)で新年を迎える際はご注意ください。