航空の歴史はアメリカにあり。
ライト兄弟から始まって、アメリカは常に航空業界を先導してきました。
ところが1961年、ソビエト連邦のボストーク1号に世界初の有人宇宙飛行を奪われてしまいます。
そこで当時のアメリカ大統領ジョン・F・ケネディが打ち出した「1960年代の間に月への有人飛行を実現する」という目標に合わせて設立されたのがこのスペースセンターです。
長さ55km、幅約10kmで219平方マイル (570 km2)に及ぶ広大な敷地内には自然保護地区もあり、マナティや白頭ワシなど貴重な生物を保護しています。

入場ゲートを入ると、目の前にはロケットガーデンが。本物のサターンロケットに触れることができます。
ロケット開発の歴史や偉業を成し遂げた人々を紹介するアトラクションを体験した後、発射台のすぐ近くまで行けるバスツアーに参加しました。

39ーB発射台。次世代有人宇宙船オリオンの打ち上げに使用される予定です。

アッセンブリー(スペースシャトル組み立て棟)。両サイドのドアは世界四番目の大きさです。あまりにも大きすぎてよく分からない。
このアッセンブリーから発射台まで約4kmは2mの厚みの道路が敷かれ、クローラー・トランスポーターというこれまた巨大な車両がスペースシャトルを輸送します。
この後アポロ・サターンVセンターに移動し、実物のサターンVの展示を見学したり、月の石(の断片)に触れることができます。
実はケネディ・スペースセンターには四半世紀ぶり2回目の来訪でした。
その間にスペースシャトルは現役を終え、時代は月基地の建設、火星への有人飛行へと移り変わっていました。